絵本作家さとうわきこが主宰する美術館で、1990年11月に諏訪湖近くのリンゴ園の中に建てられました。
名前のように小さな美術館ですが、現在活躍中の画家をはじめ、亡くなられた先人たちの作品をも企画展示しています。
「おとなのくせに本気で、あるいは楽しみに子どもの本とつきあっている人々は、いつかどこかで知りあうものだ…」
(ベッティーナ・ヒューリマン/児童文学研究家・スイス)
いつもそんな出会いのある美術館でありたいと願い活動しています。
この流れのはやい時代において心躍る絵本や、心にしみいる話に出合うことは、子どもにとってどんなに豊かなことでしょう。
この美術館が多くの子どもたちの空想の世界をひろげるお手伝いをするとともに、
私たち大人にも、われを忘れて夢中にさせる絵本の世界を提供できたら、どんなにか楽しい事かと思います。
子どもたちが魔法にかかるその時間をあなたももう一度持ってみようと思いませんか。たくさんの絵本や絵が皆さんをお待ちしています。
森の中のもうひとつの分館
~八ヶ岳館の誕生~
1997年夏、岡谷市にある「小さな絵本美術館」の分館として、八ケ岳のふもと原村に開館しました。
小さな町でも開発の波はおしよせ、どんどん姿を変えてきています。
時代は、子どもたちにさえ、自由な時間を過ごすことを難しくさせています。
そこで、もっと気持ちよい環境の中で、子どもたちや大人たちに豊かで楽しい絵本の世界に触れ、ゆったりした時間を過ごしてもらいたい。
そんな気持ちから、小川が流れる美しい白樺林の中に、もうひとつの美術館を建てました。
絵本原画・絵画・古い絵本などの展示を楽しんで頂くだけでなく、絵本が自由に読める図書室やティールームで、ゆっくり、のんびり過ごすことができます。
また、絵本セミナーなど様々なイベントを通して、より深く絵本の世界に親しんでみるのはいかがでしょうか。
八ケ岳の雄大な自然と心に残るあなただけの1冊に出会いにきてみませんか。